クラシック音楽のトランペットを知ろう

17世紀にトランペットが純粋に合奏の仲間入りした頃は、いわゆるナチュラル・トランペットでしかありませんでした。
まだ、出せるのは自然倍音だけだったのです。

今のようなバルブ構造をしたトランペットの普及が始まるのは、1820年頃のこと。
それから約30年後の1850年頃には、バルブ構造のトランペットがだいぶ浸透してきました。

今のトランペットは、そのバルブの構造によって、「ピストン・トランペット」、「ロータリー・トランペット」等に分類されています。
それぞれのトランペットの特徴を見てみましょう。

■ピストン・トランペット

ピストン・バルブを使うことで、管長を変化させます。
ロータリーよりも、華やかで明るく、その音色はどちらかというとソロ演奏に向いています。
一般的に使用されているのは、日本、アメリカ、フランスなど。

■ロータリー・トランペット

ロータリー弁を回転させることで、息の流れに変化を与えます。
楽器を横に寝かせ構えるといった形が特徴で、ピストン・バルブに比べ音色は柔らかく、木管や弦楽器にも溶け合う性質を持っています。
主にドイツや東ヨーロッパで普及している楽器です。

ちなみに、昔からのバルブを持たない楽器もあり、ナチュラル・トランペットと呼ばれています。

オーケストラで用いられる楽器の中で、最も値段が安いのがトランペットです。
なぜかというと、本体を作るコストが極めて低いためなんです。

加工にどんな材料を使うかによって、価格が決まります。
同じモデルだとすると、高値になるのはラッカー仕上げ、銀メッキ仕上げ、金メッキ仕上げの順です。
それでも、値段の低さは、弦楽器や木管楽器とは比べものになりません。

高級品では何が違うのかというと、製作にかかる人件費があげられるでしょう。
初心者モデルなら、大体3万円ほどのようです。
20万〜30万円程度出せば優れたモデルを手に入れることができ、本格的に続けやすい点もトランペットの魅力の一つにあります。

ただ、ドイツのオーケストラなどで頻繁に用いられるロータリートランペットは、30万〜70万ほどするので、他のトランペットと比べると若干高値になります。

楽器自体の値段は低いのですが、金管楽器は劣化が早いものでもあります。
寿命が短かいので、毎日の練習時間が3時間くらいだとすると、大体4〜5年もすれば音がシンを失ってしまうと言われています。
そうなると、買い替えなくてはなりません。